2003年 3月 〜 弥生 の“たわごと”




3月1日(日)

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浜に戻ってみると、知り合いもおらず、

両親も、住んでいた家さえ、影も形もありません。

どこを歩いても、まるで見知らぬ人ばかり。

「なんと、竜宮城の三年は、この世の中では三百年にあたるのだ」

そう気がついて、太郎は途方に暮れてしまいました。

悲しみにうちひしがれた太郎は、竜宮城が恋しくなり、貰った玉手箱を開けてみました。

すると中から白い煙が立ちのぼり、

瞬く間に白髪の老人となってしまいました。

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物語はここで終わってしまうけれど、浦島太郎には続きがあるんだ。


彼はこう思いました。

「何故、こんな事になってしまったんだろう、何故、何もかも失ってしまったのだろう、

どうして
...玉手箱を開けてしまったのだろう」と。

しばらくの間、打ちひしがれていた彼は、

やがてお腹が空いて、どうしようもなくなりました。

そして、自分で魚を捕り、食べたのです。


その時、彼は、自分が漁師だったことを思い出しました。

そうして、気がついたのです。


ユメカラサメテシマッタケレド、

ホンノスコシ、トシヲトッテシマッタケレド、

ダイジョウブ、

ジブンニハ、マダ、イキテイクチカラガ、ノコッテイルンダ、と。


そうして彼は、漁師をしながら、家を建て、家族をつくり、友達と笑い合いながら、


お日様の下で、生きていきました、とさ。


...ちなみに、これは、私の勝手な...作り話。


でも、この話を聞いた友達は...こう言った。

「今度、過去の自分に「癒し」を送ってみようと思ってるんだ。

浦島太郎が玉手箱開けた後、

猟師やって、友達つくって、楽しい晩年を過ごしたとしたら...

そしたら、箱を開けた時の絶望感は、柔らいでもいいじゃない?

“そんなに絶望するな。未来は決して悪くはないよ。”みたいな。(^.^) 」


...そうだね...

あんなに悔しかったアナタも、こんなに泣いてばかりいるワタシも、

膝を抱えて、うずくまっている...ウラシマタロウも。


いつか、きっと。